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「アカギ」を観て、
古谷徹の声から「アムロ・レイ」を思い出したからなのかどうかはわからないが、
急に「ガンダム」が観たくなった。

俺が知っているのは俗に「ファーストガンダム」と呼ばれる、
「1年戦争」を描いたやつだけ。
戸田恵子が声をやっている「マチルダさん」や
オルテガ・ガイア・マッシュのジェットストリームアタック
が出てくる奴だ。
その他、劇場版の「逆襲のシャア」や「F91」も観たことはあったが、
あとは全く知らないといっていい。
最近では「SEED」関係の情報のほうが多くて、
それでもいいかとも思ったが、
やはりシャアやアムロが出てくるものがいい。




すると、1年戦争の7年後という設定の
「Zガンダム」というのがあった。
時期的には「ファーストガンダム」と「逆襲のシャア」の間の話になる。
これはシャアやアムロだけでなく、
ブライト、ハヤト、ミライさんほか、カイやフラウ・ボウ、セイラさんまで、
ホワイトベースのキャラがほとんど出ている。
おまけに、ブライトとミライさん、ハヤトとフラウ・ボウが結婚していて、
共に子供まで居る。というもので、
しかも、アムロとシャアが同じ陣営で仲間として戦うといった内容。
なんとなく知ってはいたが観た事はなかった。

「Zガンダム」を選んだもうひとつの理由は、
以前PlayStationのシュミレーションゲームをやった時に、
カッコいいモビルスーツやキャラクターが出てきて、
それがこの「Zガンダム」に出ていたから。


そんな訳で、全50話にも及ぶ、
「Zガンダム」のTV放映版を観た。

だが、観ていくうちに、
なんとも気分の悪くなるような描写や設定が続いて、
製作者の神経を疑いたくなってゆく自分が居た。

▲必要もないのに意味もなく殴る。
▲戦争中であるにもかかわらず、いたるところで次元の低い痴話喧嘩が起きている。
▲何故か子供を戦艦に乗せていて、トラブルを誘発する。
▲軍人が管理しているはずだが、何故か事あるごとに、
関係のない人物がいとも簡単に勝手にモビルスーツに乗り込んでは出撃する。
▲キャラが訳もなく次々に死んでゆく、
しかも、立派に敵と戦って名誉の戦死をするのではなく、
痴話喧嘩の末の愛憎のもつれから、仲間同士の撃ち合いのような形で、
あっけなく死んでゆく。

などなど・・・

数え上げればきりがないくらい違和感たっぷりの作品なのだ。
さらに、この「Zガンダム」が放映された時代は、
まだ携帯電話などなかった時代なので、
緊急の連絡をする際に、公衆電話を使っている。
だいたい宇宙にいけるくらいの技術力がある設定なのだから、
無線機ぐらい持っていてもいいだろうに「公衆電話」って・・・




4クール・全50話、1年間の連続アニメということで、
中だるみ感があったのかも知れないが、
それにしても、どこか閉鎖的で陰鬱で屈折したキャラクターたちが
低次元の痴話喧嘩を繰り返すだけの馬鹿げた内容に終始したこのアニメは、
いったいなんだったのか。

キャラクターやモビルスーツのバラエティさと、
宇宙という戦略的な面白さにもっと焦点を当てれば、
凄く面白いアニメになっただろうに、
何故こんな作品が出来上がったのか。

観終わった俺は無性にそれが気になった。

そこで、ネットを徘徊してみた。

すると、同じ様に感じていた人が多く、
というよりも、ほとんどの人がこの作品には何らかの違和感を感じており、
失敗作のレッテルが貼られ、
人によっては、キャラクターや背景はそのままに、
全く別のストーリーを考えて創作・発表している人さえいる程だ。

結局のところ、
製作総監督の富野由悠季という人物に一番の原因が
あるようなのだが、
この富野由悠季なる人物に関しては賛否両論で、
彼を崇拝しているファンも多い。

そこで、さらに突っ込んで調べてみると、
どうやらTV版「Zガンダム」は、製作時の時代背景や、
製作陣内部の組織内での問題なども絡み、
それが富野由悠季個人の人格や精神及び思想と化学反応を起こした結果、
出来上がった作品だという事がわかった。




膨大なネットの情報の中から整理してみると、

時代は円高が始まりバブルに突入。
ロボットアニメに新鮮さがなくなり低迷。
視聴率と玩具の売れ行きを憂いたスポンサーなどが、
富野にプレッシャーを与えつつ続編の監督を要求。
富野は、ガンダムを終結させるという意味合いでZという文字を入れる。
(意に反して「ガンダム」シリーズは続いてゆく事になるが)

富野はこの作品に、単なるロボット対戦アニメとしてではなく、
自身の様々な思想やメッセージを盛り込んだものにしたらしい。
(戦争の悲惨さ。組織に対する感情の爆発がもたらすもの。
TVばっかり観ているとカミーユみたいになるぞとの警告。
等々、ネットを徘徊すると、本人の言葉も含め、
ファンの擁護的な見方も手伝い、言い訳がましい様々な理由がみつかった。)
しかし、それは観るものにとっては難解で、
結局のところ当時は理解されなかった。

実際その彼の言う思想やメッセージなどは
どこか偏っていて鬱屈しているし、
富野本人の人格も決して誉められたものではなかったらしい。
声優に対して罵声を浴びせ、暴力を振るう事もあり、
猥褻な言葉を常日頃からまわりに撒き散らし・・・・
気に入らない声優には担当キャラクターを死なせる事によって仕事をおろす。
という脅しなどもやっていたとか・・・
と、調べればその醜態はいくらでも出てくる。
実際、この後彼は精神系の病に倒れ一時期表舞台から姿を消している。




後に富野由悠季本人も、TV版「Zガンダム」には違和感を感じていたと言っており、
近年、セリフや暴力シーンなどをカットした劇場版の「Zガンダム」を製作している。
それも観てみたが、確かに気分を害するシーンやセリフはある程度カットされていた。
しかし、どう言い訳しようが「Zガンダム」というアニメが
表向き難解なのは変わらない。

唯一モビルスーツや戦略などの画期的な描写には
面白みがあるが、

ストーリーに関してはこれ以上酷い作品はない。
といってもいいくらい酷い。



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